個人消費集団の4分の1を引き占めるクレジット!

クレジットカードは代金後払いの性格から、元来不況に強い業種といえます。

この10年間、国民消費支出の4分の1を占めています。今後も個人消費の大きな

担い手として活躍していくことでしょう。

 

クレジットカードは、商品やお金を先に購入して後で返済するのが

基本の機能になります。返済方法も小口の分割返済があるので、

長期不況のために賃金の抑制が続いたこの 10年間においても、その利用率は

変わることもなく推移してきています。

 

日本クレジット産業協会の統計によると、新規信用供与額は国内総生産にしめる

民間最終消費支出287兆円の約4分の一に相当する776兆にのぼりクレジット

産業が国民生活の中かで重要な消費手段として広く支持されているが解ります。

 

クレジットカード発行枚数は06年度末で2億9,000万枚。成人一人当たり3枚近くを

所有している計算になります。金融庁に業務報告書を提出している貸金業者数として

見ると、クレジットカード会社は最大で6500社(06年)近くにのぼると思われて

います。

 

【信頼と利便性で成長してきた】

クレジットカードがここまで成長したのは、発行元が銀行や大手流通系企業、

あるいわ上場企業にまで業績が拡大している会社であると言う信頼感と、

少額返済による代金後払いの特性、利用できる多数の加盟店の影響が背景に

有ります。

 

元来借金を憎み嫌っていた感のある国民性も、住宅ローンが本格的に普及した

70年代後半から、こうした考え方は陰をひそめてきました。

また近年では、ある程度年収を得ている利用者でも、ショッピングやキャッシングの

ためのカード利用が増えてきました。

 

これは翌月一括返済なら金利や手数料がかからない事や、カード示すだけで

その場での支払いが済む利便性が受け入れられたからだと言えるでしょう。

 

しかし、簡単にショッピングやキャッシングができる様になったため、一部の利用者

の間では返済が困難になってしまう事があるようです。

その原因は、ここ数年普及してきているリボルビング払にあるようです。

 

たとえば、毎月5000円を返済し続ければ限度額内で何回もカードが利用できる

ため、返済総額を把握できなくなるからです。

あまりにも気軽に、ショッピングやキャッシングができる事が、計画的に返済して

良く事を忘れてしまうからなのです。

 

これが、多重債務、さらには自己破産という最悪の事態に陥る原因になってしまう

要因を作ります。クレジットカードは国民消費の四分の一を占める重要な返済の

担い手です。今後さらにネット環境などがすすむにつれ、さらに利用者の拡大に

繫がります。

 

今後利用者本人の責任において適切に使われていかなければ、利用リスクは高く

ひいては、金融業界の発展の阻害要因になりかねません。

 

 

 

 

 

 

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