都市銀行と消費者金融が力を合わせる時代になりました
その象徴的なニュースが1990年に明らかにされた都市銀行と消費者金融の
合弁会社の設立が挙げられます。
それは三洋信販と旧さくら銀行(現三井住友銀行)、プロミスと旧三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)という都市銀行と消費者金融の大手同士が出資して
消費者ローン会社を作り、2000年から営業始めました。
消費者金融大手各社は、このころ空前の利益を上げ毎年過去最高利益を
更新していました。しかし大手都市銀行は巨額の不良債権処理に苦しみ
収益の源泉をどこに求めていいのか迷走をしていました。
消費者金融は当時、株式上場を果たすなど徐々にイメージが向上して来ていたので、
都銀としては業務提携を結ぶ機会と判断して、それらの収益向上の秘訣を
学ぼうと考えていたのです。
こうした動きを境にして、大手銀行は法人から個人へ収益向上のための
かじを大きく切りました。融資と決済代行が業務の中心である
クレジットカード業務は、大手都銀の戦略転換によって
大きく変貌をとげることになりました。